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扉について:オミエdesignスタジオ準備中

扉について:オミエdesignスタジオ準備中_d0074981_1601222.jpg

現在、千代田区神田にて工事中の
”ウチのスタジオ”は小さいスペースなのでドアは2つのみ。
入り口の鉄扉と木製でガラスが入った框開き戸。
木製ドアはピットストックが、ある診療所から譲り受けたという
中古の木製ドアです。
病院内の作業性を考えてか通常の建具よりも随分と広く、でも
日本の古い建物で使われていたので背は低くw818×h1720。
そのバランスがいい。
もうひとつ白くペイントしてあるかわいい建具もありましたが
迷わずこちらをつけてもらうことにしました。
日頃の設計では開き戸よりも引き戸が圧倒的に多いですが、
今回は開き戸で、私としては新鮮です。

ところで、住宅をご依頼いただくお施主さんからも
ネットで販売しているような中古の建具を購入したいという
お話がよくありますが、新築住宅の場合、
デザインも機能性もバランスが非常に難しいので
よっぽどの上級者(いわるゆツワ者...)でなければお勧めしません。
他のドアは新品で動きもスムーズ、塗装もきれいで傷もないのに、
このドアだけギコギコいうし傷というより汚れもある..となると、
それがストレスになる場合が多く、変に目立ちます。
でも、それでも実物を見て一目惚れした!とか、
取り壊した実家で使われていた、など特別な思いがあるものは
ぜひぜひ取り付けましょう、枠もそれに合わせて曲げてつくりましょう!
と言えます。「覚悟が必要」なことを伝えることが重要なのです。

ウチのアトリエの場合、建物自体も築39年ですから
バランスが非常に^^取れているわけでして、
それでも施工側は相当気を使っていることでしょう。

私は元々、手のかかる物が好きです。
ちょっと動きが悪かったり、壊れては直すその行為と時間が
すきなのです。

長く使い続ける建築とは、本来そうやって手がかかるもので
長持ちさせて育てて行くものだと思って設計をしています。
ですからできれば、住んでいる人の手で直せるような機構が
よいな、と思っています。
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by omie-L | 2012-01-25 16:00 | オミエdesignスタジオ


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