判子の道具

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会社設立時には印鑑を作る。二年前、
せっかくここ日本橋で開くのだからと、
近所でお願いしようとおもい戸をたたいたのが

銀杏堂

歩いて1分、一番近かった。
後に、この判子屋さんの先代は大変有名な方で、
地方から修行の為若い職人さんが来るような店だったと知る。
おそるべし日本橋大伝馬町。

機械彫りと手彫り、どちらにしますか?
と聞かれて、手彫りにしたいのはやまやまだけれど
お値段に緊張して、思わず明日まで悩みます!と
言って一旦引き返した。
安売りが一般的なご時世、それに比べればかなりお高い。

会社を開くにあたって、私はご祝儀をいただいた。
仕事でお世話になっていた工務店さんと神戸の伯母。
そのご祝儀袋を握りしめて、私は手彫りをお願いしたのでした。

2年の間にすっかりご近所さんとして顔見知りになったこともあり、
今回は道具を見せていただくことができた。
手ぬぐいを巻いている丸いこぶの上に置いて、
テコの原理で掘るらしい。
朱肉の手入れもしていただき、気分新たにまた仕事をしていけそう。

「あんときさ、ご祝儀袋持って来てたでしょ。
 がんばれよって思ったんだよね。」

人は、見てくれているもんなんだな。

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by omie-L | 2010-09-02 10:53 | 日本橋物語


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