大工の道具

建築ジャーナル元編集長Nさんが、
近くに来たついでに〜と、来ヘルメッツラボ。

今、ご自宅として谷中の町家を改装中という
こともあって、築年数の長い木造改装工事の現場にご案内する。

現場はますます暑い。

その中でも塗装工事が入って窓もあけられない
二階で作業する大工さんが、
ノミを使って手すりにとりかかっていた。

「ここには(刃巾が)1分から1寸＝10分まであっけどね、
　これでだいたい事足りるんだよね、一応。
　めったに使わない現場も増えてっけど、
　いっつも持ってはいるんだよ、
　ー　なんかあったらいけないからね。」

ここに入ってくれている大工さんは、この現場の前は
神社の修復もしていたような人達だから
当然と言えば当然だけれど、
最近は、カンナ、ノミ、
持っていない、もしくは持っていても使い捨て刃を
使うような人が多い...らしい。

「機械も発達しているし楽で早いからね。」
と言いつつホゾを掘る手は軽やか。


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