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共同建て替えという方法

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都心を歩くと、
細長く立つ住宅や低層ビルが並んでいるのをよくみかけます。
それぞれの隙間がほとんどないものもあります。
立て替えするとなると、隙間をとらない訳にはいかないため、
奥行き10mの建物だとその面積は少なくても3㎡になります。
隣同士をくっつけて建てることで、その分を外部吹き抜けとして活用し、
通風と採光を確保できます。
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実際は、一軒一軒で建て替えることは費用負担を考えても困難で、
結局、世代交代の時にマンションデベロッパーに土地ごと買われて
マンションの一室に入ったり、その土地から離れなくては
いけなくなる場合がほとんどのケースです。
そして、 個人商店はなくなっていきます。
都心の一階は、ほとんどが個人商店さんでした。
下で働き上で住む。
仕事と住居が街に混じっていて、歩いていると働く姿が垣間見えるような
風景が、私はとてもいいと感じています。

南雄三さんのNCN主催連続勉強会の卒業設計として、そんな計画をしました。
敷地境界線はしっかり残り、長年住み続けた土地で住み続けるための
ひとつの提案です。
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角地に立つ強度の高い建物に、隣の建物は構造金物により連結していきます。
敷地境界線はしっかり残り、全体として強度を増して行きます。
一軒一軒よりも一体になることで有利になる手法の提案です。
by omie-L | 2009-03-26 16:53 | 家づくり日記


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