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トイレという個室

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谷崎潤一郎の「陰影礼賛」では、
明るすぎるトイレは無粋だ、あの夏目先生も毎朝トイレに
行く事をたのしみにしているそうだが、
そのためにはある程度の薄暗さと清潔感、静寂が必須だ、と
書かれています。

たしかにここくらい一人でじーっと黙って過ごす
スペースはあまりないですし、
毎日必ず行くところですし、
飲食店でもトイレが店の善し悪しを判断するポイントにもなるように、
住宅でも全体の完成度を感じる部屋です。

写真は先日完成したひだまりの家の1階トイレ。
照明器具は二つ、それぞれ違うスイッチで一つはなんと
調光できるようになっています。
普段は間接照明だけ、お客様が来るときは、ペンダントをぐっと暗くして。
子供が使うときは二つとも明るくして、など使い分けできます。
物思いにふけったり、自分一人の時間を楽しむことも多いトイレ。

最小の個室です。


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photo by michiho
by omie-L | 2011-11-09 16:59 | 家づくり日記


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